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2014年6月

2014年6月29日 (日)

総務省がSIMロック解除の義務付けを検討の報道で少し考えた

総務省がキャリアの販売する端末のSIMロックフリー化を義務づける方向で動いているというニュースが流れている。過去にもそういう話はなんどか出ていたが、スマホの普及が進む事でキャリアサービスの独自性も端末ハードウェアとの結びつきが弱くなっているので、総務省も好機と見ているのかも知れない。

とはいえSIMロックフリー化の義務づけも、ユーザーがキャリアを変更する流動性をどこまで後押しできるかは結構疑問が残る。

1.各キャリアの使用する周波数帯と端末側の対応の問題と、その周知度
2.サービスと端末のキャリアが異なる場合のサポートの問題
3.今もって重要視されるキャリアメールの問題
4.高価な端末を分割払いでの購入が当たり前になっていて、ユーザーの流動性を阻害している問題

パッと考えても大きく4つの課題がある。

1はLTEを基準に考えると、グローバルバンドのバンド1(2GHz帯)は3キャリアとも使っている。但しauはメインバンドでなく、帯域を補う為という傾向が強い。市町村で言うと町の主要区域まではバンド1のエリアを広げても、ルーラルエリアまではやらないだろう。auにとっては必要性が無いからだ。またバンド1がメインのドコモもルーラルエリアではバンド19(800MHz帯)のみのエリアが結構有る。ドコモにしてみれば後1~2年で自社ブランド端末でバンド19非対応の端末はほとんど稼働しなくなるだろうから、無理にバンド1でカバーする必要は無い。

ところが3キャリアのLTE端末が全てカバーしているのはバンド1のみ。ドコモとSBM(正確には傘下のEMOBILE)はバンド3(1.7GHz帯)も共通だが、どちらもメインバンドではない。3キャリアとも世間で言うプラチナバンドの800~900MHz帯を持っているが、LTEでは全部別バンド扱いで各キャリアの端末は自社のバンドしかほぼサポートしていない。例外は全世界を3モデル位でカバーしているiPhone位。もちろん3キャリアでの利用を意識した端末を各社が出すのが理想だけど、そんなものはキャリアにとってマイナス材料しかないから、総務省からの強制でも無い限りあり得ない。今だってドコモ端末だと自社のMVNO SIMでのテザリングの問題すら抱えているのだけど、これを是正するメリットはドコモには無い。

そして一番の問題はその周知レベル。ケータイユーザーのほとんどは自分の端末がどの周波数帯をサポートしているのかなんて知らないし、実際知る必要もほとんど無い。この点に関しては今のキャリアショップの店員だって50歩100歩だろう。SBMのユーザーがドコモの方がエリアが広いから、とSBM端末にドコモSIMで使い始めて、ルーラルエリアに行くと実はドコモはバンド18のみでSBM端末は圏外、SBMのバンド1ならエリア内なのに、って事になる。実の所SBMはルーラルの整備もバンド1で結構やっているので、バンド1だけならSBMの方がエリアカバレッジが広いなんて地域もある。

2も一般の人には大きな問題だろう。他社端末にSIMを差し替えてそのまま使えるのは基本音声通話とSMSのみ。データ通信はAPNの設定をしないと使えない。まぁAPNの設定はポートインする側のキャリアで情報提供はするだろうし、設定もしてくれるかもしれないが。後端末が故障した場合の問題もある。端末自体はキャリアでは無く別のメーカーが製造しているが、メーカーは基本直接の窓口は持っていない。あくまでキャリアが全ての窓口で、普通に考えれば端末の修理は購入した時のキャリア経由になる。調子が悪い時にSIMやネットワークが起因かどうかはサービスを契約中のキャリアに相談し、端末が起因かどうかは端末を購入したキャリアに相談する。後者ははっきりいっていい顔はしないだろう。窓口では端末メーカーにぶん投げるだけかもしれないし、受け付けるだけでも無料にはならないかも知れない。この辺は切り分けと指導を総務省がしっかりやらないと大きな問題になる気がする。

3はそもそも現状では自社端末にしかSPモード、LTEネット、S!ベーシックなどのISPサービスが提供されていないので、何らかの解決策が必要な問題だ。iPhoneのおかげで3キャリアともIMAPベースへの移行はできているから、後は通知なりなんなりをクリアすれば最悪リアルタイムで受信通知だけは別キャリアの端末でも使えるって事になるだろう。まぁそれよりもMMSサポートの義務化とSMSの無料化(少なくとも音声定額とセットなら無理は無いと思う)の方が実効性は高いと思うのだけども。本当に流動性があがるなら、固定ISPみたいにキャリアメールアドレスだけ提供するようなサービスも成立するとは思う、あくまで他社で契約がある場合に限定しないと問題も多いとは思うが。

4の問題も大きい。5万円と9万円の端末が、分割で買うと実質価格がさほど変わらないなんて販売をしているから、必要が無くても9万円の端末を分割で買ってしまう事は普通になっている。いざMNPしようとすると、2年縛りの違約金よりこっちの方がずっと負担が大きい。買う側に問題が無いとは言えないし、商売として間違っているとも言い切れない。ただこんな事をしていたら低価格な端末なんて人気が出るわけも無いし、ユーザーも必要性を考えたりしない。iPhoneかツートップ買ってりゃいいやになる。思考の停止だ。今9万円の端末を分割で契約して、1年後の2015年に端末そのままで他キャリアに移ろうとして、端末代45000円残ってますので精算して下さいじゃ、誰もポートアウトしない。

結局の所だらだら1つのキャリアで機種変更を繰り返しているユーザーは、端末のSIMロック解除が義務づけられた所で流動性が上がったりはしない。MVNOへのシフトが進む可能性は上がるかもしれないが、端末代金の課題は残る。まぁ中古端末の流動性は上がるでしょうね、グローバル端末だとau向けでもW-CDMA掴めたりしますし。

後気になるのは、周波数帯と3Gの通信方式の問題でauがかなり不利になる可能性が高い事。ドコモかSBMの端末をSIMロック解除してauに持ち込んでも、狭いバンド1のLTEしか使えないし基本3Gは掴めない。通話に関しては2015年なら確実にVoLTEは立ち上がっているとは思いますが、2015年の段階じゃ端末側の対応もしれています。田中プロがどう立ち回るのかはちょっと楽しみですが。後EMOBILEやauがタブレット端末でやっているSIM側が特定端末でしかパケット通信できない利用制限をどうするのか、という辺りも課題かな、と。まぁ指定端末以外では料金が上がるで丸め込みそうですがね。

結局の所、分かっている人だけメリットを享受でき、キャリアショップの仕事はますます増えて苦情も増える、そうなるのがオチかなと。

2014年6月21日 (土)

ふと、PHSが生き残っているのは奇跡に近いと思いだした事

TwitterでTD-CDMAだのYOZANだのの話をしててあらためて思った。PHSがここまで生き残ったのは奇跡だったんだなって。

少し(って47のおっさんの少しな)遡ってみれば、移動体で初めて嵐が吹いたのはマリネットグループだろう。ケータイ自由化の前ですらあるが、当時は携帯電話は意図的に海側に電波を吹く事は禁じられており、船舶の電話はドコモが分離する前のNTTのみが船舶電話を提供していた。自動車電話やケータイとは無線区間の互換は無く、バックボーンも独立して持っていた事もあって基本料金もかなり高かった。そこへ東京湾内や瀬戸内海など内海中心だが、格安の船舶電話をマリネットグループが提供する事になって、NTTも焦りは隠せなかった。当時NTT移動体関連会社の中の人だったのだけど、結局マリネットグループにはNTTも保険的に資本参加してた記憶がある。IDOやセルラーグループがサービスインする前の話でもある。

しかし結果は散々。そもそも船舶電話を必要とするのは富裕層のクルーザーか漁船がほとんどで、サービスエリアがやはり重要で料金は二の次だった。関東だとクルーザーの留め置きは葉山マリーナが多かったはずで、その近辺で使えない船舶電話なんて、みたいな話だったらしい。基本料金が1万とか2万安いなんて事は大した問題では無かった訳だ。結局当時の郵政省はIDO/セルラーグループに引き取らせてシステム自体も10年程で消えてしまい、携帯電話の電波も海側に向かっても吹くようになった。

これ以外にも次世代の双方向ポケベルって事でQメールなんてサービスも登場したが、僅か1年半でドコモに営業譲渡している。こちらはモロに携帯電話の普及にやられた訳だが…。

PHSも本来は同じような運命だったのかもしれない。現に都市部では携帯電話とそれほど変わらないレベルまでエリアカバーを広げたが、NTTパーソナルもASTELも果てた。NTTパーソナルは電話ボックスや電信柱、電力会社資本が多かったASTELは電柱というそれぞれ有利な設置場所を持ち、携帯電話に負けじと基地局を打ちまくってアステル東京は営業区域の関東だけで10万局の基地局を持っていた。しかしその過剰とも言えるインフラの維持が課題となり、NTTパーソナルもASTELも収益性が改善しなかった。それぞれ親会社が巨大だったがゆえに無茶な投資ができた事が寿命を縮める事になったとも言える。

一方DDIポケットは先に上げた2社とは立ち上げから様相が違った。親会社はDDIグループ、筆頭は京セラと言える。基地局は多くを新たに確保する必要があり、数を打つという点では明らかに不利だった。そこでDDIポケットは少ない基地局数でエリアカバーを広げられるように見通しで半径500mをカバーできる出力の高い基地局を使い、基地局は建物の屋上を使うほか、土地を間借りして自社で多くの電信柱を立てた。結果エリアカバーは競合に対抗できたが、収容力には劣った。PHSはアンテナ1つで原則4通話分しか確保できない。エリアカバーの広さから地方部では人気も出たようだが、都市部では基地局を打ちまくったNTTパーソナルに人気を奪われた。

一方でDDIポケットは当初から先を見越していた。この話を聞いた当時は公開はNGだったが、もう時効だ。DDIポケットは最初からパケット通信の導入も考慮しており、通信方式がどうなっても対応できるように基地局の制御ユニットには汎用性の高いx86のワンボードPCを使ってほぼプログラマブルにした。組み込み用という事もあって当初のCPUは80286だ。制御用のソフトウェアはリモートでダウンロード、適用が可能になっており、基地局には誰も出向かずに全国一斉に基地局のバージョンアップも可能だった。実際AirH"でパケット通信を開始する時にも物理的な工事は行っていない。当初のAirH"が1基地局辺り1波しか分しかパケット通信に回せなかったのは、この初期型の基地局の処理能力の問題があったからだ。その後ソフトウェアの改善で制御ユニットはそのままに32Kbpsを2波扱えるようになったりもしている。寿命の問題もあり制御ユニット自体の世代交代は行われているが、その基本は変わっていない。もちろん当時の親会社にあたるDDIグループに資金力が無かった訳では無く、事業としてきちんと将来的なコストも考えていたのがDDIポケットだけだったのだ。

対するNTTパーソナルは電話ボックスなどに基地局を設置するスペースの都合もあったが、制御ユニットは小型のカスタムボードを使った。PIAFSの対応でボード交換になり、さらに64Kbps対応でもボード交換をしている。この辺は私の元上司が管轄していたりしたので、愚痴も聞いたw。とにかく専用品に拘るらしい。もちろんその方が耐障害性などに秀でるという理由も有ったらしいし、買収したドコモから見ればiモード人気で帯域の足りない当時のMOVA(PDC)で低料金のモバイルデータ通信サービスを提供する事が難しく、回収できない投資でもせざる得なかったという一面もある。ASTELに至っては64Kbps対応は2台の端末を使ってマルチリンクするという力業だ。この時点でASTELグループはほぼ全てが大株主だった地域毎の電力会社に吸収されていたが、基地局を改修する投資する将来性も無かったのは明白だった。後にウィルコム沖縄の実質的な母体になる地域トップシェアで経常利益も計上していたASTEL沖縄を除けば。

結果は今更語るべくもないが、生き残ったのはDDIポケットだけだった。競合2社が撤退する事で3社共有だった帯域をすべて使えるようになり、これがデータ通信に注力していた時代にもその後の音声定額にもプラスに働いたのも事実。PHSは携帯電話と異なり1つの周波数帯を3社で共有して空きチャンネルを自動で使うシステムだったのだ。しかしDDIポケットが生き残った根っこは、DDIのスピリッツだと今でも思っている。

DDIは固定の市外電話サービス参入時、唯一流用できる資産を持たなかった。日本高速通信は親会社が日本道路公団とトヨタで有り、高速通り沿いに設置された光ファイバーが使えた。現在はソフトバンクに買収されている日本テレコムの親会社はJRで、新幹線沿いに引かれた光ファイバーが使えた。逆説的に言えばこの2社は中継網を設置する基礎があったから長距離電話に参入したのだ。DDIはこの2社に光ファイバーの借用を申し入れたがほとんど交渉の余地も無く断られた(らしい)。そこでDDIは専用線を保有していた都市部以外は山中の尾根沿いに鉄塔を建ててマイクロウェーブで中継網を作った。全国対応こそ日本テレコムに遅れをとったが、結果的に広義の第二電電ではトップに躍り出た。DDIポケットのサービス展開には何らかの形でDDIの経験やかつての企業精神が生かされた事は間違いないと思う。そうでなければとっくにPHSなんて終っていただろう。生き残っている事自体が奇跡に近いのかも知れない。

そのDDIポケットは往事の見る影も無い会社になった上で、イーモバイルに吸収合併されてしまったわけですけどね…orz。


2014年6月11日 (水)

完全音声定額という諸刃の剣がもたらすもの

既にドコモがサービスを開始、ソフトバンクが7月から、auも近々に導入を予定しているとされる音声の完全定額制。音声利用が多い人と少ない人で評価が完全に分かれると思うが、色々な点で業界に変化をもたらす可能性は高い。

音声定額というと大抵の人が真っ先にイメージするのはソフトバンクのホワイトプランだろう。iPhoneと共にソフトバンク躍進の起爆剤になったキャリア内定額だ。キャリア内定額は基本的にはシェアの小さいキャリアの方が収益面では有利だ。シェアが小さいほど有料になる他キャリア宛ての発信、着信課金が得られる他キャリアからの着信共に多いわけで、3大キャリアではもっともシェアの小さなソフトバンクだからこそ思い切って始められたサービスとも言える。auはソフトバンクに習う形でキャリア内定額を導入したが、ドコモはXiでオプションという形でしかキャリア内定額は導入しなかった。代わりに24時間無料ではあったが、これはソフトバンクもauもオプションを追加する事でキャリア内24時間無料は追随できたし、一番収益への影響が大きかったのはドコモで有る事に間違いは無いだろう。

一方完全定額になると攻守が逆転する。音声発信側のキャリアが接続料を払わなくて済むキャリア内通話は、当然シェアが大きいほど比率が高くなる。ドコモの「カケホーダイ」に対し、ソフトバンクが音声通話に関しては同等のサービス内容になる「スマ放題」の改訂が遅れたのは、収益性を再検討してた事も要因の一つだと思う。auが沈黙を守っている要因の一つでもあるだろう。実際6月中頃からソフトバンクとauのCBが復活の兆しを見せているのは、ドコモへの流出が多いか自社の純増が少ないか、いずれにせよドコモの「カケホーダイ」の影響を受けての事であるのは恐らく間違いない。

ただ冷静に考えると解るが、どのキャリアにとっても音声の完全定額は諸刃の剣だ。家族内は24時間音声定額というキャリアに縛られる理由が無くなってしまうからだ。ローコールプランで済ませていた人達は基本料金が実質値上げになるからそうも思わないかもしれないが、高齢層だと音声通話中心にコンスタントに3000円程度は携帯料金を払っている人は少なくない。実際私の周りにも、ガラケーを使う祖父祖母と同じキャリアで無いと、という理由でMNPを躊躇っていた家族は少なくない。しかしそのガラケー層が音声完全定額を手にしてしまえば、その他の家族はそれほどキャリアに拘る必要が無くなる。スマホであればLINEでもFacebookでもIPベースの通話は無料だから、スマホを持ち合う家族間ならもうキャリアをそろえておく意味はさほど無い。LINEはそもそも電話番号識別だからキャリアなんて関係無いし、この点は任意のメアドで登録できるFacebookやSkypeも同じ事だ。

だからこそドコモはパケット通信料金を共有する「パケあえる」を一緒に導入したのだろう。もう家族間音声定額でもキャリアメールのアドレスでもスマホユーザーは強く繋ぎ止められない。新しい縛りが必要で有り、それがパケット通信料の共有とディスカウントだ。パケット単価が大きく下がったわけでは無いが、例えばドコモなら10GBを家族4人でシェアすれば1人当たりのパケット通信料金は3000円を程度まで下がる。現実問題1人当たり2.5GBで済む層はかなり多いと思う。キャリアにしてみればパケット定額での収入は減るが、その分は音声の基本料金が上がった事でARPUはどうにか維持できるだろうし、そういう風にプランも巧妙に作ってあるとも言える。

もちろん新料金プランが浸透するまではまだまだ時間が掛かると思うが、ドコモ以外でも現行プランは廃止されるだろうからいずれ移行せざる得なくなる。auもドコモやソフトバンクとそれほど違いは無い料金体系になるだろう。スマートバリューをどう生かすかという所も気にはなるが、ARPUが大きく下がらなければ音声定額でも維持できそうだ。スマートバリューは固定電話を光なりケーブルで契約する事が前提なので、固定側の音声通話の発信が減る事があっても回線契約を失う可能性は低いだろうし、固定回線を維持した方が得なようにauも当然配慮するだろう。最後発なのでこの点は案外困らないのかも知れない。

そして完全音声定額という同じ土俵に3キャリアが立つ事で、改めてエリアカバレッジの評価も再発しそうだ。同じ金額ならエリアが広く音質が良い方が良い。エリアと音質で一歩ぬきんでるのがドコモである事は周知だろうし、さらにVoLTEも導入間近だ。現行音声通話に使われている3Gでは音質面で不利なauが敢えて黙り込んでいるのはVoLTE導入と音声定額を合わせたい可能性も有るし、ソフトバンクはこれらの点に関しては敢えて触れない流れになるだろう。ま、いずれにせよここ数ヶ月の動向と、6末の契約数公表はちょっと楽しみかも知れない。


2014年6月 8日 (日)

ドコモドコモの新料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」への移行で注意したいいくつかの事

ドコモの新料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」が始まりました。で、契約上結構分かりにくい部分もあるので、実際にやってみた契約変更と約款上の記載を元に注意点みたいなものをまとめておきます。

・(ケータイ)(ルーター)といったプランの違いについて
新料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」(以下面倒なので新プラン)では一見XiとFOMAの契約種別が無くなっているように見えますが、変わらず存在します。従って新プランにしたからと言ってFOMA契約のSIMでLTEを送受信できるようにはなりませんし、ドコモブランドの多くのXiスマホでFOMA契約のSIMは利用できない点は変わりません。
またカケホーダイプラン(ケータイ)もXi契約では選択できません。Xiの約款にカケホーダイプラン(ケータイ)が存在しないからです。FOMA契約に切替える必要がありますから手数料も掛かります。但し2年契約は引き継がれます。
(ケータイ)(ルーター)はそれぞれIMEIでドコモ側が端末を識別していて、簡単に言うとドコモブランドのガラケー、ルーター(多分USB通信スティックやドコモ認定モジュール内蔵PCなども含む)以外をを月に1度でも使うと基本料金が500円加算されて、(スマホ・タブ)と同じ扱いになります。プラン自体が変更になるわけでないので寝かせにはもちろん有効ですが、運用面で注意が要ります。例えばSIMフリーのガラケーやルーターはは(ケータイ)(ルーター)での契約であっても使った月は(スマホ・タブ)と同じ料金になるという事です。
購入時がスマホであっても既にデータプランの場合(ルーター)への移行は可能です。これはオンラインでも可能でした。プラスXi割の関係で最近は新規でのスマホのデータ契約はあちこちで見かけましたが、このパターンで寝かせる方はこちらで。

・既存プランから新プランへの移行
既存プランから新プランへ契約を変更する場合、既存プランの料金は請求されません。これプラスXi割が無効な期間ができないという意味でも有ります。正確にいうと既存プランの解約時点でプラスXi割は無効になるのですが、そもそもその分の請求がこないという事です。このルールは請求額に関係が無いので、データプラン(ルーター)+シェアオプションの場合でももちろん有効です。
新プランから既存プランへの移行はXiに関してはもうさほど時間が残っていませんが、こちらの場合約款に例外規定が無いので、新プラン分は日割り無し、既存プランは従来通りの扱いになります。まぁドコモからみれば優遇する必要なしって事ですね。

・音声(総合)とデータプラン間の移行
Xi契約の場合従来通り継続契約期間がリセットされます。但し2年契約から2年契約への移行の場合契約解除料金は掛かりません。FOMAは…もういいや。この部分は従来と変わらないはずです。

・iPhone契約の場合の制限
ドコモに限りませんが、iPhoneで契約した回線は扱いが特殊です。新プランでも末尾に(i)の付くプランが準備されていて、原則(スマホ・タブ)にしか移行できませんし、ISPもSPモードしか選択できません。iPhone契約固有の割引も無くなりますが、代わりに13ヶ月間のパケット1GB増量オプションが追加されます。もちろんiPhone以外でのデータ通信はできません。
ここで注意するのは、ドコモショップで厄介して既存プランで(i)が外れている場合でも、そのまま手続きすると(i)付きに戻る事です。逃げ道は(SIMフリー)というWebサイトなどには表記の無いプランに切替えて貰う事。料金は(スマホ・タブ)と同じですが、(スマホ・タブ)では登録できなくて(SIMフリー)しか選択できないとのドコモショップでの(厄介の結果の)ご回答。どちらにせよiPhone契約なのに(i)になっていない場合にはドコモショップいかないと手続きできないので、頑張ってねじ込んで下さい。
私の場合iPhoneなのにXiデータプランフラットがあったのですが、こちらも(SIMフリー)にしか変更できないとの事でした。(ルーター)化は無理とのご回答。
ドコモの場合端末持込でSIMカード種別の変更などを行った場合でも、最新購入機種がiPhoneである限りこれらの制限は続くようです。ここが変更されちゃうと月サポが消えるという事でもあるようで。iPhoneの呪縛侮りがたし。

・2年契約満期時の注意点
新プランの大きな落とし穴がここかもしれません。MNPでのポートアウト含めて解約時でも基本料金が日割りにならないが今までと大きく違う所。これ音声プランの場合にはまだいいのですけど、更新月にデータプランから音声プランの2年契約無しに切替えてポートアウトだと、(スマホ・タブ)の定期契約無し4200円が日割り無しでずしっと請求されます。FOMA既存プランのデータ従量にまず移行して音声に移行して、って迂回路もありますが、さほど節約できるとも。まぁ次のポートアウトは覚悟がいりそうですね。

2014年6月 7日 (土)

ソフトバンクの出直し「スマ放題」とドコモの「カケ・ホーダイ」をサクッと比較してみた rev.2

ソフトバンクの「スマ放題」の出直し版のリリースがでました。なんでこのタイミング(土曜)という気もしますが、今週末はauのCBが復活したかのごとく暴れ回っており、この原因がもしかしたらドコモの「カケ・ホーダイ」だとすると、当然SBも新規契約数がかなりヤバイのかなという所で引止め策という所でしょうか。iPhineを5cとはいえ新規一括0円に近い価格でバラマキを始めたので、ヤバイのは間違いないのだと思いますが。

その「スマ放題」。良くも悪くもドコモに合わせてきました。見ようによっては最近は矛にされていた「料金は他社に追随する」と言っていたかつての約束を守ったとも言えます。まぁauも含めて完全通話定額はもうやらざる得ないのでしょうけども。

今回はリリースのみと言う事なので、取り急ぎドコモの「カケ・ホーダイ」と異なる部分だけさっと確認してみました。基本的には同水準の料金設定になっていて、良くも悪くも横並びです。なので料金水準の比較はパスです。

基本プランに関してはソフトバンクはガラケー向けが(3Gケータイ)となっていますが、これはドコモも同じ。Xi契約だとガラケーにSIM挿してもスマホと同じ料金です。約款で確認するとカケ・ホーダイもすべてFOMAとXiで別のサービスとして定義されていて(ケータイ)はXiには有りません。まぁSBMの場合スマホ向けのSIMは原則ガラケーでは認識しないって事もありますが、この部分に関してはまぁドコモが紛らわしいとも言えます。

パケット定額はソフトバンクはネーミングが「データ定額パック」に統一されていますが、他回線とのシェアに関しては10GB/月のプランからですから条件はドコモとまったく同じ。同一名義の音声+データの2回線限定シェアがソフトバンクにはありませんが、タブレットってiPadしかないから従来通りのセット割引で行くという所でしょうか。但し1人でスマホ+タブレットでそれほど通信量は多くないけど、どちらもパケット通信はそこそこ使うって人だとドコモで2台目プラスを使う方が安心感を持ちつつ料金が抑えられるかな、という気はします。あと面白いのはソフトバンクはガラケーがデータ定額パックは使い放題になってますが、パケットし放題フラットの規制を当てはめると月間1.2GB超過で翌々月丸々規制なので、実効的に大した意味は無いかと思います。

ドコモと少し方向性が違うのがパケット定額の割引。ドコモはパケット定額の契約回線の契約年数で割引で、これも5年以上からと割引額まで含めて結構渋い。ソフトバンクは2回線以上、つまりシェアさえすれば割引としていて、10GB以上のデータパックではドコモで15年以上の継続利用回線と同等かそれよりも割引額を大きくしていますから、ここは結構頑張っている。歴史的経緯からも長期利用者の比率が低いって事もあるんでしょう。その代り2~5GBのデータパックの割引は低めで、多そうなパターンでは割引抑えめなのはいかにもソフトバンクらしいw。

パケット定額の割引である「家族お得割」はドコモとは考え方が大きく違います。データ定額パックを回線毎に契約する事を想定していて、家族割引内で2回線以上のデータ定額パックに含まれるデータ通信量が10GBを超える場合、各回線のデータ定額パックの料金が割引かれます。最小だと「データ定額パック5」×2回線で300円ずつの計600円が割引。データ定額パック10×2回線だと1000円ずつの計2000円が割引になります。後者の例だとデータ定額パック20+「家族データシェア」で16500円、「データ定額パック10」×2で「家族お得割」だと17000円と微妙な差。但し「家族データシェア」では無効になる無料通信分の繰り越しの「データくりこし」(詳細後述)が「家族お得割」では有効なので、家族でもパケット定額はあえてシェアしたくない、という時の選択肢としては案外悪くない気がします。支払いがそれぞれ独立してる時もこちらの選択肢の方が良い気はします。

後ソフトバンクのみのサービスになるのがパケット通信量の翌月までの繰り越し。100MB単位での繰り越しで、データシェアやU25ボーナスとの併用はできません。まぁこれは家族割りを組んでいない人向けで、特に追加料金も発生しないのは悪くないかも知れません。もっとも現行プランと比較すると音声通話定額が要らない人だと割安感まではでないですね。現行は5200円月で7GBですから、音声プランの料金が引き上がる分まで考慮するとパケット通信料金も割高。データパックが2GBだとそこそこ料金は抑えられますが、そもそも2GB/月で間に合う人なら1ヶ月だけ繰り越しってそんなに意味ないよね、ってのが正直な所ですかね。

ルーターもソフトバンク4Gの最近の2モデルは1400円月でシェア回線に参加できます。シェアオプションの500円月も必須になりますが、なんか騙されたように購入して全然使って無いって人だと維持費は落とせますね。

後は未発表な部分として月々割とかWiFiセット割り、バンバン乗換割りがどうなるか、って辺りも気になる所。ドコモの後追いって事で月々割のシェアは可能になると思いますが、ソフトバンクは現行2段階定額だと月々割が500円減額になるのはパターンなので、シェア回線だとこれが適用とか可能性としてはゼロでは無い気もします。

私は今ソフトバンク実質1回線(SIMだけの0円契約が後1つありますけどね)でバンバン乗換割りとEMOBILEのルーターとセットでのWiFiセット割りが効いてるので、これ死ぬ事になるとどう考えても「スマ放題」では安くならない。既にドコモ回線をごっそり「カケ・ホーダイ」プランに移行しちゃったんでエリア面で見落とりするソフトバンク回線をわざわざ音声定額にする意味も無いのですけどね。

※「家族お得割」の解釈が間違っていたので訂正しました。

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